The Conservation FundはAppleと共同で、持続可能な森林育成慣行を促進し、黒人や褐色人種のコミュニティが気候変動へのレジリエンスを高められるようにする活動に取り組んでいます。一方、ジョージア州マッキントシュ郡に拠点を置くマッキントシュS.E.E.D.は、深刻な干ばつや猛暑、激化する熱帯暴風雨やハリケーンによる洪水など、この沿岸の郡が直面する気候変動の影響に対処する取り組みとして始まりました。設立以来、マッキントシュS.E.E.D.は活動の幅を広げ、今では土地所有者が自分の土地を責任ある方法で管理できるようにするためのツールを提供しながら、持ち主たちを啓蒙し、後押しするようになっています。
Appleは世界中でパートナーと提携し、気候変動と、世界で最も弱い立場にあるコミュニティに気候変動がもたらす壊滅的な影響に立ち向かい続けています。そんなコミュニティの一つが、インドのムンバイから南に96.5キロメートルほど離れたアリバグです。Appleは、Applied Environmental Research Foundation(AERF)、コンサベーション・インターナショナルと力を合わせて、アリバグの沿岸地域の保全に取り組んでいます。アリバグとその周辺地域に広がる約21,000ヘクタールのマングローブ林は、自然の浄化作用により、大気中から二酸化炭素を吸収してその土壌、植物、堆積物の奥深くに蓄えることができます。Appleとパートナーは、現地の経済をマングローブ林の保護で成り立つ経済へと変えることで、これらのコミュニティを守り、彼らに力を与えられるよう全力で取り組んでいます。
Appleは、カーボンニュートラルになるための取り組みを続けながら、世界中で再生可能エネルギーへのアクセスを民主化するための活動にも力を入れています。2019年以来、AppleのPower for Impactプログラムは、炭素、環境保護、社会関連の利益が明確なプロジェクトに資金を提供してきました。その結果、各プロジェクトの環境特性を維持しながら、地域のコミュニティや組織が費用効果の高いエネルギーを利用できるようになりました。フィリピン、タイ、ナイジェリア、ベトナム、コロンビア、イスラエル、南アフリカでの太陽光発電プロジェクトは、エネルギーの課題に直面しているコミュニティへの費用効果の高いエネルギー供給に役立っています。Appleは、エネルギーの入手が困難だった3,500世帯以上の南アフリカのコミュニティに再生可能エネルギーをもたらしました。また、専門学校と高齢者施設の屋上にソーラーパネルを新しく設置するための資金提供を通じて、それぞれの施設の電力コストを削減し、その分を運営コストに回すことで、十分なサービスが受けられないグループを対象とした様々なプログラムを拡大しています。コンゴ共和国、ナイジェリア、ザンビアでもそのほかのプロジェクトをサポートすると同時に、Appleは環境に関する目標の達成に取り組みながら、それぞれのコミュニティが置かれた環境を向上させる活動を続けています。
有色人種のコミュニティは気候変動による影響を最も大きく受ける傾向にあります。環境のためのソリューションは、こうしたコミュニティに対する公平性を推進することにも一役買っています。AppleのRacial Equity and Justice Initiative(REJI)の一環であるインパクトアクセラレーターは、環境セクターにおける公平性と機会創出を後押しする目的で、グリーンテクノロジーとクリーンエネルギーの最先端で活動する黒人、ヒスパニック/ラテン系、先住民による事業を支援しています。このプログラムは、気候変動による最大の影響を受けているコミュニティのために革新的なソリューションを推進すると同時に、社会構造による機会の阻害とたたかうための力になっています。