仕組み
ファミリー共有設定を使えば、iPhone を持っていない家族でも Apple Watch を使えるようになり、電話をかける、メッセージを送る、位置情報を共有し合うといったことができます。
家族用の Apple Watch を設定した後、自分の iPhone を使って、その Apple Watch の機能を一部管理できます。
Apple Watch の一部の機能は、iPhone が同一アカウントに紐付けられていることが前提となっていて、ファミリー共有設定でペアリングされている Apple Watch では使えません。
ファミリー共有設定は、イタリア、韓国などでは利用できません。国や地域別の対応状況については、こちらでご確認ください。
必要な環境
- watchOS 7 以降を搭載した Cellular モデルの Apple Watch Series 4 以降* または Cellular モデルの Apple Watch SE。
- iOS 14 以降を搭載した iPhone 6s 以降。Apple Watch の初期設定に必要です。
- 自分の Apple ID と、Apple Watch を実際に使う家族の Apple ID。自分の Apple ID で 2 ファクタ認証が有効になっていることが必要です。
- Apple Watch を実際に使う家族がメンバーになっているファミリー共有グループ。家族の Apple Watch を設定するには、管理者または保護者の役割を担っていることが必要です。
* 家族用の Apple Watch を設定するだけならモバイルデータ通信プランは不要ですが、一部の機能を使う上では必要です。
Apple Watch を装着して電源を入れる
Apple Watch が新品ではない場合は、まず、消去してください。
その後、Apple Watch を自分で装着するか、家族に装着してもらいます。サイドボタンを Apple ロゴが表示されるまで押し続けます。
Apple Watch を iPhone に近付ける
Apple Watch を iPhone に近付けます。しばらくすると、「iPhone を使用してこの Apple Watch を設定」というメッセージが iPhone に表示されます。表示されたら、「続ける」をタップしてください。このメッセージが表示されない場合は、iPhone で Apple Watch App を開いて「すべての Watch」をタップし、「Watch を追加」をタップします。
「ファミリーメンバー用に設定」をタップし、次の画面で「続ける」をタップします。
Apple Watch を iPhone とペアリングする
Apple Watch に表示されるアニメーションの上に iPhone をかざします。iPhone のファインダーの中央に文字盤が収まるようにして、Apple Watch がペアリングされたというメッセージが表示されるまで、そのまま待ちます。カメラを使えない場合は、「Apple Watch と手動でペアリングする」をタップして、表示される手順にそって進めます。
次に、「Apple Watch を設定」をタップします。
パスコードを設定する
「利用規約」画面で「同意する」をタップし、Apple Watch の文字のサイズを選択します。
次に、Apple Watch のセキュリティ対策として、パスコードを設定します。
家族を選択する
Apple Watch を実際に使う家族を選択します。該当する家族が表示されない場合は、「ファミリーメンバーを追加」をタップします。
家族の Apple ID のパスワードを入力し、「次へ」をタップします。
「承認と購入のリクエスト」を有効にする
Apple Watch でのダウンロードや購入を承認制にする場合は、「承認と購入のリクエスト」を有効にしておきましょう。
モバイルデータ通信および Wi-Fi を設定する
iPhone の通信事業者がファミリー共有設定に対応している場合は、この設定中に家族の Apple Watch をご自分のプランに追加できます。
通信事業者がファミリー共有設定に対応していない場合や、別の通信事業者を利用したい場合は、「今はしない」を選択してください*。ファミリー共有に対応した通信事業者のリストに掲載されている事業者の中からお選びいただけます。モバイルデータ通信プランの設定について詳しくは、事業者に直接お問い合わせください。
次に、自分で使っている Wi-Fi ネットワークを家族の Apple Watch と共有するかどうかを選択します。
* 一部の企業向けモバイルデータ通信プランは、ファミリー共有設定に対応していません。
ほかの機能を有効にする
その後に続く画面では、Apple Watch の追加の機能を有効にするかどうかを選択し、適宜設定します。たとえば、「探す」App の位置情報サービス、Siri、Apple Cash ファミリー、iCloud にメッセージを保管、ヘルスケアデータ、緊急連絡先、メディカル ID、アクティビティ、ワークアウト経路追跡、写真などの機能を設定します。
共有する連絡先とスクールタイムを設定する
続いて、Apple Watch で使えるようにする連絡先の設定画面が表示されます。この設定を行うには、iCloud で連絡先を有効にしておく必要があります。iPhone で「設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」の順に選択し、「連絡先」がオンになっていることを確認してください*。
その上で、自分の連絡先 App から信頼できる人を選択し、家族の Apple Watch で共有できます。こうした共有の連絡先については、iPhone のスクリーンタイムで後から管理し、制限を設定できます。
最後に、Apple Watch のスクリーンタイムのパスコードを設定し、スクールタイムを有効にします。終わったら、「OK」をタップして、Apple Watch を使い始めてください。
* 中国本土では、iPhone 上の連絡先 App でワイヤレスデータ通信を利用できるようにしておく必要もあります。連絡先 App を開いて、データ通信の利用を許可するオプションを選んでタップしてください。
家族の Apple Watch を設定後に管理する
ご自分の iPhone を使って、ファミリー共有設定の Apple Watch の設定を調整し、機能をカスタマイズできます。
- Apple Watch の設定に使った iPhone で Apple Watch App を開きます。
- 「すべての Watch」をタップし、「ファミリーウォッチ」で Apple Watch をタップしてから「完了」をタップします。
- 設定項目を選択して調整します。
機能や App の提供状況
ヘルスケアおよびフィットネスの機能:
- 高心拍数および低心拍数の通知機能は、13 歳以上の方が対象です。
- 心拍変動 (HRV) は、18 歳以上の方が対象です。
- 歩行安定性と転倒検出機能は、18 歳以上の方が対象です。
- 13 歳未満の方は、アクティビティ App のムーブのゴールとして、消費したアクティブカロリーではなく、体を動かした時間 (分数) を記録できます。
Apple Pay の機能:
- Apple Cash ファミリーは、18 歳未満の方が対象です。この機能を使えば、Apple Pay を使って買い物したり、メッセージ App で個人間送金したりできるようになります (米国のみ)。
- ウォレット App に入っているクレジットカードやデビットカードを使った Apple Pay は、ファミリー共有設定では利用できません。
以下の機能や App は利用できません:服薬、呼吸数、不規則な心拍の通知、心電図、心房細動履歴、周期記録、睡眠、手首皮膚温、血中酸素ウェルネス、オーディオブック、Remote、News、ホーム、ショートカット。